2020年 Slim 米国とETFのVOO100万円一括投資でどちらがお得か?
2019年までは、ETFの購入手数料と、外国税額控除の関係で、
投資信託の方がお得でした。
ETFが有利になってきています。
なので、100万円を10年間持ち続ける事でどうなるか
シミュレーションしてみました。
結果 ETFの方が少しだけ利益が多い
年 | 投資信託 | ETFの運用額+端数 | ETF円価格 | ETFドル価格 | ETF保有数 | ドル端数円換算 | ドル端数 | ETF基準価格 | 配当ドルベース |
2020 | 1000000 | 999570 | 972950 | 8845 | 29 | 26620 | 242 | 305 | 140.91 |
2021 | 1041940 | 1041339.72 | 999219.65 | 9083.82 | 29 | 42120.07 | 382.91 | 313.24 | 144.71 |
2022 | 1085638.96 | 1085166.97 | 1061584.74 | 9650.77 | 30 | 23582.23 | 214.38 | 321.69 | 153.75 |
2023 | 1131170.66 | 1130741.87 | 1090247.53 | 9911.34 | 30 | 40494.34 | 368.13 | 330.38 | 157.9 |
2024 | 1178611.96 | 1179484.19 | 1157007.02 | 10518.25 | 31 | 22477.17 | 204.34 | 339.3 | 167.57 |
2025 | 1228042.94 | 1229155.66 | 1188246.21 | 10802.24 | 31 | 40909.45 | 371.9 | 348.46 | 172.09 |
2026 | 1279547.07 | 1281203.1 | 1259694.3 | 11451.77 | 32 | 21508.8 | 195.53 | 357.87 | 182.44 |
2027 | 1333211.27 | 1335283.04 | 1293706.05 | 11760.96 | 32 | 41576.99 | 377.97 | 367.53 | 187.36 |
2028 | 1389126.15 | 1391914.71 | 1370155.99 | 12455.96 | 33 | 21758.72 | 197.81 | 377.45 | 198.44 |
2029 | 1447386.1 | 1450736.88 | 1407150.2 | 12792.27 | 33 | 43586.68 | 396.24 | 387.64 | 203.79 |
2030 | 1508089.47 | 1512299.06 | 1488935.48 | 13535.78 | 34 | 23363.59 | 212.4 | 398.11 | 215.64 |
上の表ですが
左の2つ 投資信託とETFの運用額+端数だけ見てもらえればOKです。
青いのが投資信託
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
で10年間100万円を運用して、
150.8万円になりました
赤いのがETFです。
VOOですね。
100万円ドルに変えて10年間投資し続け、
配当金は次の年の年初に再投資した結果
151.2万円になりました。
投資信託が150.8万円
ETFが151.2万円なので、
ETFで投資したほうが4千円ほどお得になりました。
ほとんど変わりません。
グラフで比較してみましたが、ほぼ線が重なって意味がない状態です。
2019年に書いた記事では、投資信託の方がお得
と書いていましたが、2020年は環境が変わっていますね
計算方法
年利5%で計算しています。
5%の内株価の値上がり3%
配当金2%で計算しました。
外国税額控除は法改正後の条件で計算
ETFの購入手数料は無料で計算しています。
投資信託の計算方法
最終的に年利4.194%で計算しています。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
実質コスト-0.24%
配当金はすべて再投資して、配当金2%の内
米国勢10%引いてさらに20.315%を引いています。
配当金を受け取らないと外国税額控除の効果は得られないようです。
ETFの計算方法
投資資産と、投資できなかったドルの端数を足した分で算出しています。
ドル円110円固定
SBI証券で投資して
為替コスト 1ドル4銭
VOOの値段を2020年時点で305ドルで、年3%上昇
配当金から20.315%引いて計算
配当金と株価の値上がりにETFのコスト0.03%をマイナスしています。
配当金は年初に出来る分再投資しています。
もしかしたら計算方法に間違いがあるかもです。
間違いがあればツイッターで指摘をお願いします。
ETFは、手間がかかる分利益が少し良い
投資信託は、手間がかからないけど利益がちょっと悪い
と言う感じでした。
僕なら投資信託を選びます。
ETFで運用してしまうと、
僕の場合SBI証券を開いて、
いつドルに変えるかチャートをチェックして
ドルに両替して、
ETFに投資して、
配当金が出たら、再投資する。
と言う時間を使うのが嫌だからです。
ETFの管理がもし1日10分だとしても、
1年で3650分の時間を取られます。
その時間に他の事をやったほうが良いと思うんです。
ただ、投資が趣味でチャートを見てタイミングを
はかって買うのが好きな方は
ETFのほうが良いと思います。
他に気になる点
もし、1000万円で投資したらどうなるかが気になりました。
と言うのも、100万円の投資だと、
再投資できずに寝かせておくドルの割合が多いんです。
今に計算して見ますかね。
それと、今回の計算では、ETFの配当金再投資を年に一回にしましたが、
本来は配当金が年に4回出るんです。
なのでそのたびに再投資したらもう少しETFの利益が多くなっていたと思います。
ただ、月ごとの計算は・・・厳しいです。
投資信託の手数料は、2019年の実質コストを基準にして作りましたが、
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、信託報酬を途中で引き下げているので、
来年はもっと実質コストが下がっていると思います。
年々投資信託のコストも下がっているので、もっと下がってほしいです。
おわりに
今回のシミュレーションでは、わずかにETFの方が利益が良かったですが、
ETFは手間がかかります。
ETFをいつ買うかなどのチャートを見ている時間も時給換算で
考えると、投資信託の方が効率が良いです。
儲けが多かったとしても、
ETFの管理で50時間かけていたら、
1万円を50時間で割ると、時給200円です。
ETFが好きで楽しくてやっている方じゃないと割に合わないです。
後は、今回100万円を一括投資でのシミュレーションでしたが、
投入金額が多くなれば,ETFがもっと有利になるでしょう。
と言うのも、ETFってVOOは305ドル(33550円)単位でしか買えないんです。
500ドル投資しようとしても305ドル分しか投資できない為、
余った分はドルで寝かせておく必要が出てくるんです。
投資金額が大きくなると、ドルで寝かせておく割合を減らせるので有利なんです。
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